粘性 下痢の漢方相談ビフォーアフターを紹介するコーナーです。
男性 28歳
もともと胃腸が弱く、夏バテをして倒れて病院に運ばれて漢方薬をもらったが全然効かず、
体が重く口がネバネバして我慢できない、下痢が治まらないという事で来店されました。
もともと胃腸が弱く疲れやすい体質で、よく神経を使われるようです。
暑くなり冷たい物も欲しくなりますが、水分は摂り過ぎない様にされているそうです。
病院では夏バテだから補中益気湯を出されたそうです。
飲んだら粘性のネバネバした下痢で、さらに体調が悪化する様です。
中国医学的に『湿熱旺盛(しつねつおうせい)』の状態と考えます。
体の中に湿気と熱毒素が溜まった状態です。
この場合は夏バテだからと元気を出す為の補中益気湯を使うと必ず悪化します。
患者様の体質や自覚症状をしっかりと把握したうえで漢方薬を使う必要があります。
しかし、効能効果だけで漢方薬を使うと効かなくなります。
処方の中の生薬の効能効果までわかっていない人が処方すると体調をかえって悪化させます。
体の中に老廃物、湿熱が溜まった状態ですので下痢をしていますが
下剤に似た瀉剤を使う事で体調は回復すると考えられました。
実際に湿熱を体の外へ排泄する物を渡して2日ほどでネバネバの下痢、口の粘つきも治まったと報告がありました。
熱い季節になりますと水分の摂りすぎによって体に不必要な水分が溜まり過ぎてしまいます。
また、食事では刺激物、脂っこい物、甘い物も控えめにしておきましょう。
毎日の食生活の蓄積で、体の中に湿熱と言うものが溜まり過ぎる事で起きてきます。
この湿熱の下痢は、急にもよおして我慢ができない下痢の状態が特徴です。
これも漢方薬で良くなられる方が多いです。
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